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タイ人採用の実態 2019年度Ver (採用事例編)

この記事は外国人採用ノートに掲載されていた内容に加筆修正し公開した記事になります。

 

こんにちは、田上です。
前回のタイ人採用の実態 2019年度Ver (人材市場編)に続き、最新の採用事例を紹介したいと思います。

ビジネスにおける我が国のタイに対する見方といえば、

①安く技術開発を行える生産拠点(減りつつあります)
②タイにある需要を取り込む販売拠点(インバウンド観光客対応含む)
③ASEAN進出の足がかり、ASEAN拠点のハブ候補

などが挙げられます。そこで各採用背景について、日本語野話せるタイ人正社員雇用のメリットを弊社の実績を基にお伝えします。

①生産拠点

製造業につきましては言うまでもなく、自動車を筆頭に様々な日本製の製品がタイで製造されています。中にはこれから中国に次ぐ、タイに生産拠点を置く企業様もございますが、やはり成功しやすいケースとしましては、日本留学経験/就業経験のある、日本語のできるタイ出身者を日本で採用し、本社の考え方を理解していただく一方、彼らをタイ事業の中核に据え、将来的にはタイ拠点のマネージャーをやっていただく形かと思います。そのような重要な役職については、タイ人では、文系ではN2、理系ではN3以上が相場になりますが、タイ人採用の実態 2019年度Ver (人材市場編)に書かせていただいた通り、日本では上記の日本語力、また就労意欲を持つタイ人材の日本国内での確保は年々困難になっているため、時と場合によっては、タイ在住の方をご紹介ご提案差し上げる場合もございます。

また近年では、タイ工場や事業所の駐在員の募集が活発に行われてますが。日本人の場合、そもそも社内で手が挙がらなかったり、家族事情でタイでの長期勤務が困難だったりするケースがあったり募集・定着がなかなか難しい部分があります。その点、タイで長く腰を据えて働けるというメリットを考え、同様の条件で、日本語が堪能であり、日本就業経験のあるタイ人で将来的には母国で勤務地したい方を対象にした方がよいのでは?という考えもでつつあり、駐在員待遇でタイ人の募集の求人をいただくことも多くなりました。

②販売拠点&インバウンド対応

タイは魅力的な成長市場ではありますが、タイは日本と同じ独立国という歴史もあってのことですが、タイでは首都のバンコクでさえ、日本語も英語も通じにくい環境であり、タイ語への理解が求められます。そこで商談や、顧客のマーケティングなどを行っていくためには、日本語とタイ語、および、本社の考え、日本人の考え方を熟知している、タイ人社員の存在は強いと言えます。

またタイ人訪日観光客についても、観光ビザの緩和、可処分所得の増加などもあり、「爆増」しています。

しかし、そもそも訪日前に自社のツアーやホテルのPRや、訪日後のタイ語でのおもてなしなどが、タイ人観光客満足の鍵となることは間違いございません。タイ人社員を正社員採用し、タイ現地旅行代理店との業務提携やSNSやタイの掲示板でのPRなどで奏功した、旅行会社やホテルなどの事業者は多いです。

就労意欲のある在日タイ人は減少していますが、弊社は数年の事業活動の積み重ねと、独自のタイ人ネットワークを駆使し、1,500名を超えるデータベースを持っており、多数の実績がございます。

③ASEAN進出の足がかり、ASEAN拠点のハブ候補

タイ進出の先にはASEANを見越している企業様も多いのではないかと思います。タイは立地や生活水準から見ても他のASEAN国へのアクセスがよく、そういう意味で事業所を置かれる企業様も近年多くなりました。そこでタイ語+ASEANの共通語 (英語)、さらに日本本社とのブリッジで日本語のトリリンガル需要も近年高まっている印象です。

日本に留学するタイ人留学生も「日・タイ」だけの枠でキャリア設計を考えている方々は減少し、立命館アジア太平洋大学(APU)を筆頭に「日・タイ・英語(第3カ国)」の3ヶ国語話者が登録者に増えてきている印象です。またタイは、学歴と資格がモノをいうお国柄ともあり、トップ大学院進学、MBA取得、会計士の取得などが相変わらず流行しています。

そんな中、なぜ日本就職を選ぶのか?

私が導き出した答えとしては、新卒制度と本社機能が挙げられます。「新卒制度」色々と批判の声もありますが、未経験者を正社員で雇い、会社の様々な事をジョブローテーションを習得し、全体感を持って仕事ができること。さらには本社がブレイン機能を持ち、支店をマネジメントできることが非常に魅力的に映るそうです。いくらタイ支店で高い給与が約束されていても、彼らは結局本社の命令に従い業務を行い、「通訳・翻訳」では自分の考えは反映されず、意思決定に関わりたいと考えているようです。日本で採用された彼らが本社の考えを吸収し、リーダーとなり、タイおよび周辺諸国の事業においてリーダーになれるというのはとても魅力的な仕事と言えるでしょう。

タイ人コンサルタント、事業責任者候補、トリリンガル人材などの紹介採用実績も多数ございます!!

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