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外国人雇用

投稿日:2020年12月7日 更新日:

ASEAN留学生採用の阻害要因

この記事は外国人採用ノートに掲載されていた内容に加筆修正し公開した記事になります。

 

(本記事は、2015年2月に弊社が公開した記事を転載したものです)
こんにちは!田上です。
最近ASEAN留学生が徐々に就職活動を意識しているのを感じます。
母国と違ってとても寒いですが、体調を崩さずに頑張ってほしいと心からエールを送っています。

今回は、ASEAN人材採用の阻害要因を列挙させて頂きます。
もしASEAN出身の外国籍人材を採用する予定でしたら、該当項目は回避いただくことをおすすめします。

・「学歴フィルター」

日本人採用向けに作られた、一定の大学に満たない人は採用の検討すらしないというものです。採用活動の効率化に一役買っているのではないでしょうか。

しかし、ASEAN留学生の中には、現地のトップ大学を卒業し、日本での就職を視野に入れ、日本語学校に在学しているケースが非常に多く、彼らは極めて優秀です。いわゆる日本での最終学歴を見て、判断するという方針は、優秀な人材と会うチャンスを逃していることとなります。東大・東工大・一橋大などの日本のトップ大学に在学している学生は、「研究目的」の留学が多く、日本での就職を望んでいる学生の比率は低いと言えます。

・「SPIおよび基礎学力テスト」

ASEAN学生のSPI試験のスコアは低い傾向にあります。と申し上げますのも、日本人ですら悩む日本語の読解問題を留学生に課しているわけです。余談ですが、海外のMBA(経営大学院)を受験するにあたり「GMAT」という試験があります。「GMAT」は英語圏の学生ですら悩む英語の読解問題が出題されており、非英語圏の学生のスコアはかなり低いです。(その代わりに彼らは数学で満点近いスコアを取得していますが…)また、MBAはGMATは参考程度で一番重視しているのは本人のパーソナリティーです。だから、世界各国から優秀な人材と会うチャンスを逃しません。

つまり、SPIおよび基礎学力テストは、参考までに選考フローに盛り込むのはいいかもしれませんが、足切りという位置づけはおすすめしません。

・「年齢制限」

ASEANの学生は日本での生活費用を稼ぐために、母国の日系企業で働いていたり、また、母国の大学を卒業し日本語学校で2年程度勉強しているケースが非常に多いです。日本の新卒で就職活動をしている学生と比較すると、5歳年上などというケースなどはざらにあります。

新卒採用は25歳までとか「+2」までとか、そういう何も正当な理由がない基準があるのであれば、それはASEAN人材採用の可能性を大幅に無くしています。

・「既卒フィルター」

ASEAN留学生の留学生活は学業を中心に回っています。ゆえに、就職活動のために研究や授業を休むことは彼らにとっては言語道断なのです。研究が一段落した後に、就職活動を始めるケースが多いため、「既卒」の学生が多いのが特徴です。ASEAN人材採用における「既卒NG」という基準は、ただ単に優秀な学生を採用するチャンスを逃しているのと同義です。

また、大学卒業時期も3月だけでなく、9月など多様化しています。優秀な人材を採用したいのであれば、採用基準を柔軟にすることが求められています。

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