田上「お久しぶりです、今当社ではASEAN諸国留学生をインターンシップを積極的に受け入れており、マーケティング活動の他に日本と母国の違いについて記事を書いてもらったりしています。今回は「日本とタイの就職活動の違い」について。日本の就職活動は海外から見て特殊と言われていますが、タイの就職活動もある意味特殊かなと言えます。日本語が大変上手な方ですので、そのまま載せていきたいと思います。」
สวัสดีค่ะ (サワッディカー)こんにちわ
私は、6年前に微笑みの国(タイ)から来日しました。日本に来てから一年間日本語を勉強してから高校を通いました。今は大学3年生です。これから4年生になり、就職活動を始まるところですが、タイは日本と異なっていて就職活動のスケジュールや面接の仕方による相違点が気付きました。いくつかのそういった違いを簡単に紹介させていただきたいと思います。
まず、タイの大学は、学校のユニフォームがあり、大学から「スカートの長さや髪色などが枠内に厳しい規則決められています。タイ全国みんな同じユニフォームを着るとは言え、大学ごとにまたシャーツのボタンやネクタイの色が異なります。なので、日本のように毎日自分で自由に服装が決められてどんな髪色にしても誰からも文句を言われないのがタイ人にとって憧れなのです。
タイの大学は、大学を卒業してから就職活動を始まります。なので、学生の時にスピーチ大会などの活動を参加して賞を獲得すれば、自分の成績をアップすることと同時に一つの自己PRにもなるのです。また、卒業条件として大学3年生になると、学生は必ず企業に長期インターンシップ(長くても半年間またはそれ以上)を参加しなければならない。それと同時に、卒業論文を書かなければ、卒業することが出来ません。
タイでの就職活動による面接は、日本と違って、企業側は学生のエントリーシートに書かれているものを重視するのではなく、学生の「成績表」や「企業からインターンシップの評価された証明書」の方が求められています。そういった沢山の賞を取ったことも学生の頑張ったことを実際に証明できるのです。また、タイの大学生は面接を受けるとき、服装としてスーツではなく、大学のユニフォームでもなくてダンディー的な私服で面接をうけるのです。おそらく、企業側は学生個人々の特徴を外面から捉えようとしているのでしょうね。
何を言いたいかと言いますと、実は日本よりタイの方が学歴社会なのです。名門大学を出ている学生と成績の高い学生が最も求められています。そして、自分が勉強してきた専攻と職業あるいは業界をマッチさせない学生にとって仕事を雇ってもらうのにかなり厳しいのが現状です。しかし、タイの働き方は、日本と同様に「年功序列制」のではなく社員一人ひとりの業績によって給料が異なってくるのが特徴です。
これまで比較してきました日本とタイの就職活動の違いが少しでもタイに対するイメージチェンジあるいは参考になっていただければ、大変嬉しいです。
田上「タイは日本より学歴社会なんですね。そういえばタイ留学生に限らず、留学生よりCVを入手すると、その多くにGPAが記載されていますし、どの学校を卒業して、勉強や研究でどういう権威ある賞を取ったか細かく書かれてますね。中には証明書をたくさん添付する方もいます。日本の就職活動では学業よりも、人となりを見る傾向が強いので、そこにもギャップがありますね。」